ナニワあきんど1年生。

立派なナニワあきんどへのへぼへぼ道。

あきんど、病気になった。・・・かもしれない24 術後

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

手術をしました。

手術直後は朦朧としてて、何が何やらまったく分からない。

めちゃくちゃ口が渇いているが、身体を起こすどころか、布団が重すぎて、中で手を動かすことすらできない。喉を潤す気力もない。

もう、ひたすら、ただひたすらにコンコンと寝る。

ドンドン熱が上がり、カタカタ震えがつき、それとともに血圧もドンドン下がる。

 

布団をめくる看護師さんに殺意を覚えました。

 

布団をめくった後、ちゃんと布団の脇を巻き込んで空気が逃げないようにしてくれる看護師さんと、寒いって言ったら電気毛布の温度を上げるだけの看護師さん。

 

看護師さんには資質がいる、と心から思った。

 

腕が時々痙攣するのが気持ち悪く、不安。

 

尿道カテーテル抜いてほしいけど、これを抜くってことはトイレまで歩かなくっちゃならない。

なかなか歩けずなやましい。

ほんの少し歩いたら眩暈がしてあぶら汗が流れ、低血糖の症状が出て倒れた。しばしブラックアウト。

 

ちなみに看護師さんがもう少し能力が高かったら、突然歩かせたりせず、ベッドの背もたれを少し起こし、しばらく上半身を起こした姿勢にしてから歩かせると思う。

ずーっと横になってた人間いきなり歩かせたら、倒れるって。

 

看護師さん、忙しすぎて気が回らないってのもあるけど、これほど気働きがいる、資質が問われる職業も珍しいよな。

 

手術直後についた看護師さん、かなり、雑な人で、かがんだ拍子に聴診器を点滴の管に引っ掛けて思いっきり引っ張った(恐ろしく痛い!)時には、マジで蹴り飛ばそうかと思った。

あきんど、病気になった。・・・かもしれない23 手術当日

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

いよいよ手術当日。

 

の朝。

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病院から見る朝日。

いい天気だね。

 

さすがに緊張してよく眠れなかった。

 

その上、向かいのベッドの方が手術直後で、しかもストマ の手術だったらしく、涙声で痛い、見たくない。と言っているのが聴こえて、不安を煽る。

 

朝9時から手術。

8時半くらいに

「点滴とりますね」

と看護師さん登場。

廊下でストレッチの最中でした。

 

「お加減いかがですか」

って元気でしょ、そりゃ。

「どこも切ってないので元気です」

 

この8時半の女(この表現で、「ああ、あれ」って思うアナタ、ある意味オタクです)、太い針を刺す人。

 

手術前に点滴用に針を刺す。

採血の取りやすい肘の血管は残しておかなきゃならないから、違うところに3センチ〜5センチくらいの長さの針を入れる。

えらいキツイバンドをされて、腕を何度も擦られる。

心臓に向けてこすると血管って浮いてくるんだそうな。

って言ったって、3センチも丸見えの血管なんてそうはない。

この針、痛いのなんの。

 

この後手術室へ。

徒歩で。

点滴用のゴロゴロころがしながら裏街道を通る。

 

関係者用のカードかざすと、自動ドアが開き、手術室へ通じるエレベーターがある。

結構大人数が乗ってる。

おっちゃんも手術かな。

 

で、手術室前。

子供が不安にならないように、入り口の鉄の自動ドアに葉っぱや花が書いてある。

 

中は。

食品工場みたい。

緑の床にステンレスの機器。非常にシステマチック。

 

いくつものガレージっぽい番号がふってある鉄の扉の入り口があり、このゲートがそれぞれの手術室なんだって。

あきんどの入るゲートの前で、昨日手術を担当すると挨拶に来てくれた看護師さんが待っててくれた。

 

意外と狭い手術台。寝心地は微妙。

主治医(この場合執刀医?)の先生が普通にこんにちはー、と挨拶してくれて、ライトの準備とかしてて、なんかドラマとは違う。

先生って最後に入ってくるんじゃないんだ。

 

さすがに手術台に上がったら緊張する。

血圧計が恐ろしく痛い。

血圧147。

「上がってますね」と聞いたら

「全然普通ですよー。200超える人もいます」と返された。

そりゃ普通緊張するよね。

 

麻酔科の女の先生が「硬膜外麻酔が怖いんですって!なんでも聞いてちょうだい。不安は解消しなくちゃ」ととても親切&アグレッシブ&クレバーで、この人がやるんなら、ま、いっか、って感じ。

 

硬膜外麻酔とは背中に打つ麻酔のことで、そんな痛いもん、眠ってから打ってよ、と思うが、万が一の事故のために打つ時意識がある必要があるんだって。

 

よくあの口にするマスクから麻酔の空気が流れてきて全身麻酔がかかるように見えるが、あのマスクはあくまでも酸素だけで、麻酔は腕の点滴から入ってるんだそうな。

 

硬膜外麻酔は海老のようにまん丸い姿勢をとって打たれる。どうにか入り、仰向けに横たわる。

 

じゃあ、麻酔入れていきますよー。

徐々に眠くなりますー。

今、しびれてませんかー。

 

身体がだんだんしびれてくる・・・

・・・ブラックアウト。

 

次に目が覚めた時には手術は終わっていた。

一生懸命目を開けようとするんだけど、なかなか開かない。

話しかけられているのは分かるけど、何が何やら。

 

良性でしたよー。

 

と言われたような、ただの希望の幻聴のような、分からないまま、ベッドで部屋へ戻された。

 

 その後色々あったが、身体が痒くて仕方がなく、なんのアレルギーだろうか???と不安だったが。

後から分かった!

 

肺の手術って、横向きでするだって。

意識のない人間を横向きにするのに、テープで手術台にガッチリ止めるらしい。

 

これ、テープ負けか!!

たしかにそんな痒さだ。

 

ついでに、左腕がずっとしびれてて、しかも時々痙攣して、麻酔の副作用か・・と怯えたが。

 

肺の手術って、腕をずっとあげた態勢で手術するんだそうな。

つまりこれ、筋肉痛!!もしくは筋違い。

麻酔が完全に切れるまでの間、痒みと腕の痛みに悩まされた。

 

つづく。

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない22 手術説明

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

明日はついに手術。

 

夕方手術説明。

主治医の先生、他の診察が終わらず、結局別の先生が説明してくれる。

 

なかなか怖い話を。

 

肺は臓器の中ではもっとも脆いらしい。

で、エコーとかで患部を探ることもできない。

CTでおおよその患部の位置は分かっているけど、肺の手術とは適当なところに穴あけて入って、中で探る、ていうもんじゃないんだそうな。

 

胃や腸は外と繋がった穴が存在するからそこから内視鏡を突っ込んで中で探すことができるけど。

 

で。

肺の患部の見つけ方。

 

!!!!

なんと。

 

触診。

 

触診!!!!

 

は?

 

肋骨の脇に指が入れられるくらいの穴を開けて、肺を指で触って探すんだって!!

ひーー!!!!

 

しかも。

 

もしそれで見つからなかったら。

 

脇の穴を広げて、指を2本。

2本の指で肺を摘んで探すそうな。

 

で、それでも見つからなかったら。

 

さらに脇の穴を広げて、指を3本。

今度は肺を撫でて探すんだそうな。

 

もう、ウキーー!!!!

 

・・・あきんどの肺、明日、先生につつかれ摘まれ撫でられるってこと・・・。

 

肺の手術の後って痛いって聞いたけど、そりゃあ痛かろうよ。

 

肺、摘むんだもん。

 

なるべく早々に見つかるといいなあ。

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない21 体力測定 手術前検査

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

入院日。

 

巣作り終了してほけっとしてたらランチがきて、

そのあと立て続けに人が来る。

 

看護師さん3名

呼吸器科の先生、

手術室の看護師さん

リハビリの先生

 

もう正直、誰が誰やらまるで分からん。

 

血圧測る人、足のサイズ測る人(血栓ができないようにソックス穿かされる)、採血する人・・・

色んなことが流れ作業。

こうでもしないと何人もの入院患者さばけないもんね。

 

で、リハビリの先生に連れて行かれる。

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体力測定。

 

肺を切るので、その後のリハビリが重要らしく、事前に体力測定をしておく。

って理由で、6分間早足で歩け、と言われ、リハビリ室の片隅を1人で黙々と往復。

 

恐ろしく虚しい。

てか、シンドイ。

 

外を歩くのは楽しいけど、壁から壁を行ったり来たり、って辛い。

 

 めっちゃ体力自慢のリハビリの先生で、自慢げに握力計を握って見せる。

 

うわぁ、すごいですねー。

 

と驚いてみせるが、なんで患者がほめなあかんねん笑

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない20

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

ついに入院。

即、脱走。←前話。

 

ふたたび、脱走。

だって。

ごはんが。

ごはんが、少ないんだもんー。

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これが、普通食!

インゲン豆、3本!

足らんねん!!

 

てか、魚が恐ろしく甘じょっぱくて、泣ける。

もっと薄味にしてー。

 

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ちなみにレンタル病衣はこちら。

あ、なんだ、普通にズボンついてるんだ。

 

説明にきた看護師さんから

「お願いがあるんです」

と切り出された。

「実習の学生さんをつけさせて欲しいんです」

 

・・・げっ。

かなり、嫌・・・。

 

あきんどもはじめての入院、はじめての手術。

正直自分でいっぱいいっぱい。

ストレスなど抱えるのはごめんだわ。

と、

一旦断った。

・・・

けど、結局、受けることにした。

 

若い子、育てなあかんわな。

 

ヘッポコ看護師のタマゴは実習を積むことでしか経験値を上げて能力を向上させる方法はない。

 

分かりました。

そうね。育てんとね。

 

可愛らしい緊張した学生さんが来た。

緊張してしどろもどろになりながら一生懸命説明してくれる。

ツッコミどころ満載の説明。

今日は元気だから孫の発表会を見るような気持ちで聴ける。

明日以降、耐えられるんかいな。

 

まあ、これも楽しむかー。

あきんど、病気になった。かもしれない19 入院日

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

ついに入院日。

 

おお、受付めちゃ混み。

こんな入院する人、こんなに多いんや。

1人で来ているのはあきんど1人っぽい。

何度も

「ご家族は?」

と聞かれ、その都度

「誰も来ません」

と答える。

 

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しばらく滞在する病室。

これがあきんどの巣穴!

 

意外と広々だね。

 

ベッドと棚が遠すぎて、手術後寝たまま手が届くんかいな。

 

病室に案内されたらしばらく放置される。

なるほど、巣作りしろ、って事らしい。

 

ここで、

あきんど。

病院から脱走。

 

なんと。

パンツよりも大事なiphone ケーブルがない!

よりにもよって、iphone ケーブル!!!

Apple Watchケーブルはあるのに!

 

病院内のコンビニに行って来まーすと言いつつ病室を離れ、そこになかったものだから、こりゃ大変。

 

近所のコンビニにどこ!

と案内のおにーさんに詰め寄る。

近所にコンビニない!

 

替わりにライフがあった。

 

おお!マイ、ライフ!!

 

歩いて5分。

レジのおねーさんに聞いたら出してくれたのが車のシガーソケットタイプの充電器で絶望しかけたが(iphone 用はこれしかないと言われた)、自分で探したらちゃんとあった。

ライフ、ありがとう!!

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1200円なり。

いきなり無駄遣いしてしまった。

やれやれ。

 

と安堵しつつ脱走犯、病室へコッソリ戻る。

 

正味20分程度かな。

 

脱走がバレないようにそこから大慌てで巣作り。

アワアワアワアワ。

・・・

って、誰も来んやん。

こんなに慌てんでも良かったわ。

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない18 100均入院グッズ

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

ついに入院前日。

 

に、なって、買い物。

100均 セリアで入院グッズを物色。

 

人って、肺に穴が開いてからどのくらいで洗濯とかできるようになるもんなのかな?

 

人様から色々聞いた結果、パジャマは病院でレンタルすることにした。

下着のパンツだけやたらスーツケースに入れた。

 

病院のパジャマって、アッパッパ(ムームー?)ぽいから、足やお尻が寒かろうと、しまむらでモモヒキ(インナーレギンスとか意味分からん。モモヒキやん、あれ)を入手済み。

ネックウォーマーとレッグウォーマーと腹巻と耳ホッカ替わりのニット帽は持ってる。

 

それ以外のものをチョイチョイ仕入れていたが、最後に忘れていたものを追加。

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買った買った。

面倒なので、この手のものは使い捨てのつもり。

 

今回の戦利品トップは子供用の水飲み。

蓋が締まり、中はストローで、しかもワンタッチでフタが開く。

薬局で700円だったものが、セリアで100円!

セリアさん、ありがとう!

 

もう一つが、金属の曲がるスマホスタンド。ベッドの手すりに引っ掛けられないかな、と。

 

家電量販店でUSB複数充電付OAタップも買った。

ベッド周りにコンセント少なそうだもんね。

 

しかし、遠足より準備大変だな。

 

なんか足りなかったらコンビニ(病院内にある)で買えばいいじゃんーと思うが、何日でコンビニに行けるようになるのか分からないのでやっぱりアレコレ備え。

 

寒いのは敵わんので、やたら防寒グッズばかりになった。

肺の手術なので、しばらくインナーは、着れず、きっと痛くてぴったりした羽織物もシンドイだろうから、とユニクロでメンズの1番大きいフリースを買った。

 

着た切り雀だけど、山小屋だと思えば、ま、いっか。

 

大荷物。

海外旅行より荷物が多いんだが・・・