あきんど、旅に出る。おかんと一心行の桜。
これは2014年3月27日のおかんとの珍道中。
熊本、阿蘇には有名な桜がある。
樹齢400年を超える大きな古木で、それはそれは見事な花を咲かせる。
「一心に行」の文字からも想像つく通り、弔いの桜である。
今は多くの人の心を慰め、浮き立たせる桜。
そんな、桜を見に、一泊二日、じーさんばーさんお花見バスツアー。
このツアーには嵐を呼ぶ男がいた。
行くとこ行くとこ雨が降る。
どしゃどしゃどしゃどしゃ。
ほんの20分のトイレ休憩すら、小雨になっていた雨が狙いすましたようにどしゃ降りになる。
雨の神様は働きもんでござる(*_*)
一日目は終日雨。
露天風呂でもどしゃどしゃどしゃどしゃ・・。
朝起きてもどしゃどしゃどしゃどしゃ・・・。
ふぬー・・・。
二日目の出発時間にようやく止んだ。
.じーさんばーさんは元気いっぱい。
かしましいこと、かしましいこと。
バスの中で目を閉じているど、段々、カモとアヒルがヴァーヴァヴァヴァ!と鳴きわめいているように聴こえてくるようになった。
これもかわいい子守唄でござる。
そしてじーさんばーさんはよく食べること、よく飲むこと。
こりゃ長寿だわ。
パワフルさ比類なし。
さて。
メインの一心行の大桜。
・・・いっそ潔いほどに1輪も開いておらぬ。
・・・つぼみが色づいてすらおらぬ。
…咲いたらきれい…らしい…。
大桜の目の前には菜の花が満開であった。
同時期に咲くんやなかったんかい。
しょんぼりしながら、一輪も咲いていない大桜の(幹の)前のベンチでおかんと二人ジャージー牛乳ソフトをなめる。
うまうま。
阿蘇の外輪山が広がり、人がいないので(花が咲いていないから)、目の前が開けて心地よい。
まあ、よし。
ガイドさんが気を遣ってバスで移動の際、遠回りして桜のアーチが続く道を通ってくれた。
満開の桜のアーチ。きれい。
ここは観光スポットになっていないらしく、地元の方の楽しまれる場所なんだとか。2キロの桜のアーチは圧巻だった。
どうでもいいが、こういうバスツアーってカモやイナゴの集団来襲に見える。
大騒ぎしながら土産物屋に降り立ち、試食を食べ散らかし(ひどい人は試食をがっと掴んで袋にしまう…)、どわどわと土産を買い、次のエサ場に飛んでいく。
飛来してきた後にはペンペン草も生えぬ!!
・・みたいな。
ある意味このカモとイナゴの群れが日本経済を支えている
とも言う。
※一心行の桜は古木の為か、普通の桜より開花が遅いです。ガイドブックとかに同時に咲く、ってあるけど、多少ずれる。
つまり一番の見ごろは、普通の桜の最大の盛りをほんの少し過ぎたあたり。