ナニワあきんど1年生。

立派なナニワあきんどへのへぼへぼ道。

汝の名は、おかん!10

他行してうちに戻ると、庭が耕されていた。


「庭が耕される」

 

・・・我が実家は戦時中の疎開先のようである。

昨日まではそこここに雑草が芽吹く牧歌的な庭であったのに。

 


何事かとおかんに聞けば、

原因は

「ノビル」。

 

なぜか我が家の庭にはノビルが群生しており、おかんはこれが大嫌い。

成敗してくれる!

とクワを片手に庭中掘り起こしたらしい。

 

ノビルとは球根植物で、除草剤ごときでは死なぬそうな。


食べれるんだから、飢饉に備えて置いとけばいいじゃーん、と言っても聞く耳持たず。

掘り起こしている最中になぜかジャガイモがごろごろ出てきた、と不思議そうに言う。

 

あー!それはあきんどが埋めたジャガイモ!?


昨夏、おかんが入院前に倉庫で腐らせていたジャガイモをこっそりあきんどが庭に埋めたのだ。

田舎のゴミの回収は面倒で。

 

そんなに増えたんだ!?

さすが、ジャガイモ!


それこそ飢饉に備えて大事にしておくれ。

 

 

どうでもいいが、向かいの畑のおっちゃんから

「あんたんとこはイノシシが出たんかね!?」

と驚かれたそうな。


おかん、イノシシ並みに庭を荒らすのはやめてくれ。

 

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