あきんど、本を読む。1 洗えば使える泥名言
空港で後ろの席のおっちゃんが髭を剃り始めた。
これは、本を読む、くらい普通の行為なのか?
私の中では化粧も髭剃りも人前でするもんじゃない、という見解なんだが。...
知らぬ間に時代が変わっているんだろうか・・。
粉が飛び散り匂いが漂う化粧も敵わんが、
音がしてなんか飛んできそうな髭剃りも敵わないんだけど・・。
昔のあきんどなら目くじらたてて「なんて非常識な人なの!?」と心で悪態をついていたが、最近、丸くなった。
ま、大局に影響ないからえっか。
と思うようになった。
もちろん、最初に「えっ!?」と思った時に、違和感や嫌悪感を感じないと言えばうそになる。
でも、感じて、受け止めて。ま、えっか。
自分の考える常識がこの世の常識ではない。
というか、常識、とはある意味、刷り込み と 思い込み 。
全然大したもんじゃない。
そんなものに囚われているとあちこちに腹を立て、生きづらくて仕方ない。
西原恵理子の
「洗えば使える泥名言」
を読んだ。
いやあ、名言の嵐。
「洗って返せば大丈夫。」
とか、笑いなしには読めん。
ちなみにこれは「借りた男」の話。
「借りた男は、洗って返せば大丈夫。」
つきぬけてて、いいなあ。
不倫や浮気が良い、と肯定するつもりはないんだけど、最近の報道を見ているとげんなりする。
皆んな、鬼の首を取ったように人の不倫をあげつらうけど、みんな、自分の人生、そんなに人を叩けるほどピカピカ?
人は必ず間違えたりつまづいたりするけど、これから先も自分は絶対失敗しないの?
「自分は絶対失敗しない!」
と言い張れば言い張るほど自分の首を絞め生きるのが苦しくなって行く気がする。
わたしゃもう少し楽に生きたい。
読むと肩の力が抜ける本。