ナニワあきんど1年生。

立派なナニワあきんどへのへぼへぼ道。

あきんど、病気になった。・・・かもしれない9

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから、右往左往。

 

あきんどは会社で

「肺に腫瘍ができました!」

と告げた。

 

みんなに。

 

上司や管理部門のみならず、社長から新入社員までみんなの前で。

 

人の口に戸は立てられない。

どうせ何処かから漏れる。

だったら、

大々的に情報開示した方がストレスが少ない

と判断した。

 

影でウワサされたり、微妙に話さないように気を遣われたりするのは返ってしんどい、と判断した。

 

入院〜自宅療養が

良性の場合には2週間、

悪性の場合には4週間。

 

何も隠さず話したので、会社に提出する診断書も書いてもらいやすい。

「「肺に腫瘍がある」って正直に書いてください」

 

あきんど、人生初入院、初手術なので、イマイチ勝手が分かってなかったが、

退院=出勤可能

じゃないのね。

あ、この世には

「自宅療養」ってもんがあるのね笑

 

入院の手引きに

尿道カテーテル

とか

剃毛

とか

になんだかあぶら汗が出そうな言葉が書いてある。

 

なに、コレ!?

 

手術に対する若干の恐怖を覚えつつ、

恐る恐る

麻酔科の先生の診察。

 

古畑任三郎の口調と滑舌を10倍速にしたみたいな先生が

「立て板に水」

とはこのことか!

くらいに麻酔のリスクを話した。

ペラペラペラペラペラペラペラペラ

 

「何かわからないことありますか」

・・・何もわからないよ、おっちゃん。

 

とりあえず

「最悪死に至るリスクがあります」

だけ聴き取れたよ。

 

おっちゃんが一番にすべきことは、話し方教室へ通うことだ!

 

ちなみに

この麻酔科の先生の

「死に至るリスク」

の話を

呼吸器外科の先生にしたらプリプリ怒ってた。

なんでもこの話の恐怖で「手術やめます!」

って言い出す患者さんもいるのだそうだ。

無意味に脅してどうする、ってことらしい。

 

あきんどは

「風邪薬の裏に書いてある重篤な副作用の話に似てるなー」

という感想だった。

←まったく聴き取れなかったが、紙をくれたので読んだ。

 

この後、栄養指導。

手術前って色々あるんだなー。

 先生同士の人間関係もちょっと垣間見れて面白い。

麻酔科の先生はどうやらあまり患者さんの前で話す機会はないらしく、この説明の時だけ出てくるみたい。

 

そして、

 

患者さんを脅す笑→患者さん手術止めるって言いだす→外科の先生怒る

みたいな流れかな。

 

つづく

 

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない8

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

 

と病院から電話がかかってから右往左往。

 

PET検査で内部被ばくし、へとへとでうちに帰る。

 

検査って、なんでこんなに疲れるんだろうね。

ま、無駄な緊張をするからなんだろうけど。

 

中途半端に隠して、陰でコソコソうわさされるのもシンドイので、

会社で全公開。

 

あきんど、肺に腫瘍ができました!

 

と告げた。

全社員に。

 

最初は恐々「話したくなかったら良いんだけど・・」

と質問していた人も、何もかも話したら誰も聞かなくなった。

 

別のコミュニティでは入院する、という話に

「ええ!?なに、どこが悪いの!??」

←これ、耐えがたい人もいるんだろうな。

とアレコレ聞いてくる人がいたが、

「肺に腫瘍ができました!」

と答えたら、

「あきんどなら大丈夫だよぅ~」

という、恐ろしく根拠のない返しで、それ以上聞いてこなくなった。

 

 

先手必勝。

アレコレ聞かれてシンドイ思いをしたくなければ、話せ、で正解かも。

 

なんにも隠してませんよ~、という状態なら、誰もそれ以上興味をもたない。

 

隠されるから、知りたい。

が真実なんだと思う。

 

あきんどは過去に入院も手術も全身麻酔も経験がないので、アレコレ不安が多いけど、だからこそ、妙なストレスは抱えたくない。

開示することでそのストレスの一部から解放されたので、ある意味正解。

 

つづく

 

 

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない7

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に影が!

と病院から電話があってから右往左往。

 

先日は

PET検査を受けた。

 

「内部被ばく」

というものものしい話を聞き、戦々恐々で薬と注入してから40分安静。

 

悲鳴を上げる膀胱に値を上げナースコールを押す。

 

と、トイレ。

トイレに行かせて~~~!!!

 

そんな苦行(笑)を越え、ようやく、PET検査室に呼ばれる。

 

あ、なんだ。

CT?

 

あきれるほど、何にも分かってなかった。

正確には

「PETCT検査」

 

CT検査機の先にPET検査機を接続してある。

列車の連結みたいな形。

 

CTって、ドーム型のサウナみたいな機械の入り口にスケルトン部分があってそこを円を描くようにカメラがくるくる回っているが、PETは20センチ幅の白い帯状だった。

中から眼球を動かせる範囲にレンズ部分は見えない。

 

CT検査では

「はい、息をすって~。とめて!しばらく我慢!」

とか言われて撮影するけど。

 

PETは息は普通でいい。

その代わり、体中、がっちり固定される。

ヘッドギアみたいなのつけられて、頭が動かせなくされたのには驚いた。

身体もバンドでがっちり固定。

 

なるほど、

道理で

「せまいところ、大丈夫ですか!?」

と何度も確認があるはずだ。

 

身体中がっちり固定されて、まったく動けない中でドーム状のサウナ器みたいなものに入れられて、20分間撮影し続ける。

 

こんな時に限って、鼻とか痒い。

がまん、がまん。

 

息を普通にしていい、って言われるけど、

もう

「普通の息の仕方」

が分からない。

なんだか、息苦しい。

 

あ、でもお腹の当り撮影しているっぽい、とか余計な配慮をして息を止める。

苦しい。

 

気疲れの20分だった。

 

ついでに撮影の最中にまたトイレ行きたくなる。

頭はトイレでいっぱい。

 

トイレトイレトイレトイレ~~~~!!

脳みそフル回転。

 

ようやく20分の撮影終了。

 

済んだからまた40分安静にして、再び20分撮影。

 

寒くて暗い「安静室」に入れられる。

 

でも、これが「安置室」と何度も読めてしまう。

※安置室とは病院とかにあるご遺体を置く部屋のこと。

 

一日でこれほどドキドキする日がかつてあっただろうか・・・

ジェットコースターのような1日だった。

 

この後60分後にようやく病院から開放。

 

地上に出たときには夕日が輝いて見えた。

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない6

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

肺に「影」が!

と病院から電話をもらい、右往左往。

 

今日はPET検査のお話。

 

ブドウ糖に目印をつけてガン細胞を探す」

という簡単な説明でよその病院に回された。

 

保険適用で3万円!

自費診療で10万円!

 

にもかかわらず、同日に保険適用はあきんどただ一人。

みんな、自費診療。

流行ってるの、これ?

 

何にも分からず言われるままに来たPET検査。

検査にかかる所用時間3時間。

受付も考え早めに行ったので、4時間かかった。

 

行ったらまず同意書にサイン。

 

何この

 

「終わったら薬剤が排出されるように沢山水を飲みましょう」

とか

「今日は妊婦や子供に近づかないようにしましょう」

とかいう注意書きは。

 

どんなもん注入するんじゃ!!??

 

何にも分かってなかった。

 

そう。

PET検査とは血管にブドウ糖に似た放射能物質」を入れ、それの集まるところを見てガンが出来ているところを調べるもの、だった。

 

※ガン細胞はブドウ糖が好きで一生懸命取り込もうとするんだそうな。

 

水をガブガブ飲まされつつ

内部被曝

の説明をされ、戦々恐々でベットへ。

 

なんだか長い針を刺され、ちょっと点滴をされた後で、看護師さん席を外す。

 

て、お姉さん、いま、どこ開けて、何持ってきた!?

 

なんだか金庫みたいな頑丈な扉を開け、頑丈な金属ぽい密封容器で覆われた物々しいものを持ってきた。

 

え、何!?

放射能物質、って、そういうこと!?

内部被曝、って、そういうこと!?

 

この段になって、ようやく理解。

刺している点滴のポリ袋に気軽く入るようなもんじゃない。

なんだか普通の人間が気軽く触っちゃダメなもんを体内に入れるんだ!!

 

ひー!!!!!

 

な、なんだか、腕が痺れる・・・。

多分緊張で心臓バクバク。

 

楽にしてください。

 

って、無理やから!

 

そこから40分安静。

この間に血管に流したブドウ糖に似せた放射能物質がガン細胞に集まる。

 

で、その最中に余計なことをすると、そちらに集まっちゃう。

つまり、筋肉を使えば筋肉に。

頭を使えば頭に。

それを避けるために、暗所で安静にさせられる。

テレビも携帯も雑誌もない。

 

考えるな、って、リアルヴィパッサナかよ。

 

目を閉じても緊張で眠れない。

まぶたの裏に意味分からない映像がドンドン浮かぶ

なぜかジャングルの絵で、ルソーっぽかった。

 

・・・さ、寒い。

布団かけられているのだが、寒くて耐えられない。

さっき飲まされた水が、あきんどの膀胱を苦しめる。

と、トイレ。

トイレー!!!!!

 

耐えられずについにブザーを鳴らした。

トイレ!

 

水を飲ませるのには意味があって、膀胱をぺたんこにするためだそうな。

だから、沢山飲ませて、沢山出させる。

 

入ったトイレに

「男性は座ってしてください。薬剤が飛び散らないように」

と書いてあって。

 

このトイレは放射能物質汚染トイレか!

と、またビクビク。

 

多分あきんどの頭は1年で一番フル回転してたと思う。

つまり、脳を使うな、という配慮、台無し。

 

トイレ行って、やっとPET検査開始。

 

つづく

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない5

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

良性か悪性か分からない腫瘍を肺に抱えたあきんど。

 

選択肢は2つ。

①手遅れになる怯えと闘いながら経過観察する

②無駄になるかもしれない覚悟で手術する

 

どちらにもリスクがある。

メリット、デメリットがそれぞれある。

結局、決断は自分でするしかない。

 

 

あきんどは

「手術」

を選択することにした。

肺を切るので、数年を経ても今と同じ状態には戻れないかもしれない、というリスクがある。

 

でも

「あの時、手術さえしておけば・・」

という悔いはない。

 

ま、そのかわり、

「手術なんてしなければ・・・」

という悔いはあるかもしれないんだけど。

こればかりは、それこそ、後になってみなくちゃ分からない。

 

さて、昨日はPET検査。

呼吸器外科の先生の

ブドウ糖に目印つけて体内に入れることで、ガンが転移してないか見る」

というコンビニエントな説明だけ受けて他の病院に回された。

 

検査お値段

「3万円」

保険適用で。

 

高!!

と思わず診察室で叫んだわ。

 

「もしかしたら保険が効かない事もあります。

その場合、10万円。どうしますか?」

 

ひー!!!
検査に10万円!!!!

 

少し考え。


10万円、ケチって死ぬのは嫌です。でも10万円無駄遣いするのも嫌。先生が意味がある、受けた方が良いって言うなら受けます」

 

と言う話をして検査を受けることに。

 

大きな病院の地下に検査室がある。

電波も入らない。

そう、あきんどはPET検査の意味が分かってなかった。

 

その話はまた後ほど。

そんな高額検査にもかかわらず、あきんど以外の人は全員「健康診断」として受診してた。

 

つまり、自費。

10万円!!!

今、これが当たり前だったの?

全然知らなかった・・・

 

 

最低6時間の絶食の後に受ける検査で、手続きから検査終了まで4時間かかった。

説明の紙には「朝7時までに」「いつもの半分の」食事ならしていい。

と書いてあったが、「いつもの半分」って何よ。

 

あきんどは大抵、会社に着いてから朝8時にオニギリ1個と野菜ジュースなんだけど。

 

運が悪いことに前日の夕食を食べそびれ(でも食べないで寝ると睡眠の質が良い!)、しかも、うちに何も食べる物がない。

 

朝7時まで後15分!

・・・バックの底に忘れていたビスケットを急いで食べた。

 

食事終了。

 

終了した途端にお腹がなってて、笑える。

うんうん。お腹、減ったよね。

これで2時まで持つかな???

 

・・・あほやった。

ご飯食べれたのほぼ5時。

 

朝からお腹減ったお腹減ったとやさぐれつつ仕事。

仕事にならんがな。

 

低血糖でフラフラしながら病院へ。

説明の紙に「沢山水を飲んでこい」って書いてあったから朝から水ばかりガブガブ飲んでたのに、手続きの後に

500mlのペットボトルを

「全部飲んでください」

って言われた時にはさすがに目眩がした。

 

「朝からもういっぱい飲んだもんー」

 

 つづく

あきんど、病気になった。・・・かもしれない4

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

呼吸器外科のコンビニエントな説明を受けた。

 

外科は切りたがり、内科は様子を見たがる

というのはホントだと思う。

ま、自分の症例しかみていないが。

 

肺に影が!

 

と言われ早1か月半。

 

様子を見ましょうか

という呼吸器内科の若い先生を振り切って、呼吸器外科の話を聞いた。

 

肺の影が、結核でも細菌性でもないことは検査済み。

つまり、腫瘍。

 

悪性だと、ガン と言われ、良性だと、おでき? なのか。

いや、イボとかほくろの方がイメージ近いのかな。

 

何にしろ、採って、検査にかけない限り、どちらかはわからない。

採って、って、菜摘みたいだが、そこいらにあるなら簡単に摘めるが、

あいにくあるのは肺の中。

つまり。

 

・穴開けて採らない限り、良性悪性は分からない、という代物。

 

・良性だったら、放置しておいても問題はない。

 

・ただし、悪性だったら、採るのに早いに越したことはない。

 

・外科の先生コメント:

50%以上の確率で良性だと思うけど、過去に絶対良性だと思った患者さんで悪性の人もいた。

 

・肺を切ったら、階段で動悸・息切れする。

 

・完全には元に戻れない。

 

・普通通りの生活に2,3年かかる。

 

さて、どうする。

 

どちらを選ぶ。

 

切った挙句に、良性だったら、ある意味切り損。

でも、切らないで様子を見る = 2,3か月おきに病院に行き、腫瘍が大きくなっていないかを調べる。つまり、おびえながら過ごす。

 

貴方なら、どうする。

 

 

つづく

 

あきんど、病気になった。・・・かもしれない3

あきんど、病気になった!・・・かもしれません。

 

埒の開かない呼吸器内科から呼吸器外科を紹介してもらいまた5日。

 

世の手遅れの原因のいくつかは、このタイムロスじゃなかろうか。

とりあえず、最短の日を入れてもらい、仕事は無理やり休む。

 

いざとなったら、何よりも、命、優先。

 

あたしの命、あたしが大事にして、何が悪い。

と、開き直る。

 

その間にネットサーフィン。

 

探すは。

セカンドオピニオン!!

 

呼吸器外科の先生がどんな人かわからんし、

リスクヘッジはしておかなくちゃ。

 

・・・・難しい!

 

いや、あきんどだって、

セカンドオピニオン 

転院

が違うことは理解している。

 

でもセカンドオピニオンの探し方が分からない。

 

かかっている病院で紹介してもらうのが良い、って書いてあるけど、

それって、全然リスクを「ヘッジ」してなくない?

 

赤色の病院にオレンジとかピンク紹介してもらうんじゃなくて、青色の意見が聞きたいんだけど。

 

 

まあよし。

 

とりあえず

呼吸器外科受診してから考えよう。

 

で、呼吸器外科。

今度は壮年のおじ様先生。

話、はや!

こちらの話はコンビニエント!

 

テキパキと話す。

こちらが、確率は?

と聞くと、50%以上、良性、と。

その理由も明快。

 

ただし。

 

絶対良性! と思った患者さんで手術して摘出して、それ見ても良性!と思ったのに、生検に出したら悪性だったこともある」

 

とのこと。

この正直さが信用を生むね。

 

※ちなみにここでいう生検っていうのは、患部を摘出して検査にかけて腫瘍が良性か悪性かを調べること。

手術中に行うので、

 

患部摘出

 ↓

生検(30分くらい)

 ↓

良性ならここで終了

 ↓

悪性ならさらに大きく摘出。

場合によっては他も摘出。

 

 

という感じで生検次第で、手術内容が途中で変わる。

 

 

話が反れたが、

つまり、患部摘出して調べない限り、良性、悪性の判断は効かない。

 

これが、胃とか大腸とかなら穴あけずに済むのかもしれないけど、肺だとそうはいかない。

 

肋骨の間に穴開けて、肺に入る。

穴は最低2か所。もしくは3か所。

昔みたいに肋骨広げなくても良いみたい。

穴開けて内視鏡入れて、取り出し口から出して、みたいな手術らしい。

 

それにしたって、肺に穴をあける、って話なんだけどね。

 

つづく。