汝の名は、おかん!13 おかんは自分だけ逃げる。
親戚の叔父さんの自慢のバラの見に行った。
叔父さんは居らず、勝手に庭のバラの写真を撮る。
田舎パーソナルスペースに関する考え方がおおらかだ。
都会じゃ不法侵入扱いだよ、これ・・・。
朝からおかんの指令を受け、庭のフキ取り。・・・やだ・・・・。
庭には複数箇所フキが生えている。
「植えている」ではない。
生えている。
あいつら、勝手に生えてくる。
ハーブとか山菜とかってのは、「雑草」のことだ。
区別があるとしたら、「食べれる」か否か、だけ。
正確には、食べて「美味しい」と感じるか否か、だけかも。
そりゃあ、人体に影響がある草もあるけど、たまたま人間には毒、ってだけ。
毒と薬はある意味同じ。
話をフキに戻す。
うちの庭に生えているフキの葉影がちょうど良いへびのお休み所。
なので、ここには毎日へびがいる。
なので、フキを刈ることに。
あきんどが!
一人で!
おかん、相変わらず、ヒドイ・・・・。
やだよー・・・。
長いクワ(へびを追っ払う)と包丁(フキを切る)を持ち、ミッションインポシブル。
出ないでよー出ないでよーと声をかけて物音をたてながら進む。
フキをガサガサクワで触り、もしいたとしてもへび様に速やかに移動していただいてから、作業開始。
あきんど、夢に見るほどへびが苦手。
「夢に見る」と言うと皆「欲求不満なんじゃない」と笑うが、同じ体験したら、絶対皆見るようになるから!
あれは7-10歳のころ。
うちに帰ると誰も居らず、居間の板張り(notフローリング)をへびが悠然と歩いていた。安全だと思っていたうちの中にへび!
机の上に飛び乗りへびをじっと見つめながら数時間一人で震えた。
そして、別の日。
庭のコンポストにゴミを捨ててこいと言われ、庭の小道を歩いていたら、小道に張り出す柿の木の枝に大きな青大将が巻きついていて、頭の真上20センチのところでへびと目があった。
そして、ある日。
石垣をよじ登っていたら、石垣の手をかけた部分からへびが顔を出した。
驚きあまり手を放し、石垣を滑り落ちた。
・・・・・まだ続くけど、聞きたい?
ちなみに撒いたへび避けの薬の上を悠然と通るへび。
おかんが
「直接撒いたら逃げた」
と言っていたが、
直接まいたら、砂だって逃げると思う。
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